林明子さんの「まほうのえのぐ」は、絵の具を使って絵を描いてみたいという幼い子どもの気持ちに寄り添った絵本です。
よしみは、「わたしも えのぐで かきたい」といつでもお兄ちゃんに頼みますが、なかなか貸してもらえません。
「だめだめ、これは だいじな まほうの えのぐなんだから」と、お兄ちゃんに言われてもねばって、とうとう絵の具を貸してもらえました。
ところが、なかなかうまく描けません。お兄ちゃんに、絵をけなされても、あきらめずけなげにがんばります。
よしみがパレットと水入れをあらいにいっているすきに、動物たちが絵の具を森の中に持って行ってしまいます…。動物たちも絵の具で、絵を描きたかったんですね。動物たちの絵は、かわいいですよ。
最後に、よしみが描き上げた絵はお兄ちゃんが腰を抜かすくらい傑作です。やったー!やっぱり「まほうのえのぐ」だったんですね。
読み聞かせでは、絵をゆっくりと見せてください。裏表紙も忘れずに、ゆっくりと見せてあげてください。
好きこそポイント
- 親子での読み聞かせにおすすめです。
- 絵の具を使ってみたいとい幼い子どもの気持ちに寄り添った絵本です。
- 森の動物たちが登場するファンタジーの世界を楽しんでください。
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kakehashi
上の子どもたちの小学校で、図書館ボランティアを11年続けた後に、公立小学校の学校司書として働き始め6年目です。今年度から公立中学校にも週に1日勤務しています。子どもと本をつなぐ架け橋になりたいです。

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