昼休みに、6年生の女の子が学校図書館に来ました。意見文を書くために、戦争についての本を探しているそうです。何冊か紹介してから、「地雷のない世界へ はたらく地雷探知犬」を、読み聞かせました。絵をみながら聞いてもらう方が、理解しやすいと思ったからです。まわりにいた子どもたちも、一緒に聞いてくれていました。
この絵本は4年生の光村図書の教科書にも紹介されていますが、読み聞かせたのは初めてでした。
6ページに地雷が埋まっている国が赤く塗られた世界地図が出てきます。赤い部分の多さに、私も子どもたちも驚きました。周りで聞いていた5年生の男の子が、「日本は?」っとすかさず聞いたので、「日本は大丈夫だよ」と答えました。
世界の中では平和な国は、ほんの少ししかないんだってことに、子どもたちは気がついたことでしょう。
地雷探知犬になるための訓練の過程や、どうやって地雷を除去するかなど、豊富な写真と短い文章で描かれています。子どもたちは静かにきいていましたが、地雷の爆破処理で、舞い上がった土煙を捉えた写真には、みんなであっと息をのみました。
「おわりに」のページは、時間がなかったので、全部は読まず、カンボジアでの地雷被害の統計や、世界全体では1億個もの地雷が埋められていることなどを、伝えました。でも、「おわりに」は、ルビが振られていないので、時間があったら読み聞かせるべきだったと思いました。
好きこそポイント
- 高学年への読み聞かせは、深い理解につながる
- 学校図書館でのフリーの読み聞かせで、広がる共感の輪
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kakehashi
上の子どもたちの小学校で、図書館ボランティアを11年続けた後に、公立小学校の学校司書として働き始め6年目です。今年度から公立中学校にも週に1日勤務しています。子どもと本をつなぐ架け橋になりたいです。

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